Test Ride 3


昼過ぎに目を覚ますと、予想に反して外はイイ天気。
時間もあったので2度目のテストライドをしてみることに。

今回は自宅周辺の街乗りと、坂道中心のコース。

まずは前回からの課題、ハンドル周りのポジション。

50mmステムに付け替えバーの角度を少ししゃくり気味でセッティング。
だいぶリラックスできるようになり、登りではもう少し低めにしてもよさそう。
サドル高を少し余裕のあるポジションにして、スペーサーを一枚抜き
上ハン落差0のランドナーマナーでいくことに決定。

次はドライブ周り。

スタンドでのセッティング時にはスムースで完璧だったディレイラー調整ですが
実際にトルクをかけて走行してみると、ところどころ引っかかりがあります。
シフターのアジャスターで追い込んでみるも、完璧にはならず…。

ま、フロント周りも含め構成がアブノーマルなのである程度の妥協は必要かも。
ここも、ハンドル周り同様、要因が様々で問題の特定が難しい部分です。
チェーンのコネクトリンクやディレイラーハンガー自体が原因の可能性もあります。

そして、前回は検証する余裕のなかったQ-ファクター
結論から言うと、すぐに慣れました。

Fixedからの移行のため、むしろフリーの違和感のほうが大きかったです。
カーブに進入するときにクランクで勢いを調整できない怖さといったら…。

もともとスキッドを多用する乗り方だったので
サドルを前よりにセッティングして骨盤を垂直に立てない、上から踏み下ろすような
ペダリングだったのが幸いしているのかもしれません。

背中を丸めペダルを前に蹴り出す、所謂正しいペダリングではありませんが
徒歩で山を登るような、高トルクな踏み方ができます。

しかし、これは裏を返せば高ケイデンス向きではなく
つい、重いギアを踏みたくなってしまうので、膝にはあまりよろしくないかも…。
Q-ファクターの広さというより、 それに適応した踏み方で膝に負担がかかると。

実際、走り始めると36-12を多用、速度が乗ると36-11でも足りない感じ。
もう少し、リラックスした乗り方に矯正する必要がありそうです。
おもにマインドを…。

最後に、このバイクを作ってみて感じたことは
乗り味も踏み心地も今まで体験したことのない新鮮さで
全く新しいジャンルのため、いろいろな可能性がありそうだという事。

ファットフレームにドロップハンドル、BMXクランクにサムシフター9s
ロードレバーでディスクブレーキ、ターボサドルにアジャスタブルシートポスト
そして、用途はロングライド。

かなり無茶な構成ですが、非常に楽しい組み立て作業でした。
やはり、自転車は好きなように自由に乗ればいいのではないかと…。
法律と道徳さえ守れば、何でもアリな楽しい世界だと思います。

さて、あとは鍵やライトやバッグやボトルケージなどなど、装備品に
頭を悩ませつつ、梅雨明けにはロングライドを試してみたいと思います。


Test Ride 2


さて、やっとこぎ着けたテストライドですが、いくつかの問題点も判明。

まずは、ブラケットを削ってまで取り付けたテクトロのブレーキレバーRL340ですが
やはり動いてしまいます…。

残念ですが下ハン水平セッティングはあきらめ、ブラケットを本来あるべき位置に移動。

その結果、ブラケットポジションは広く遠く下がり気味に
無理な体勢とまではいかないものの、かなりスパルタンなポジション。

ステアリング周りのポジション調整は様々な要因が関係してくるのでホントに悩みます。
とりあえず次回50mmステムを試してみることにして、この問題は先送り。

次に試走直後から不安になったのはブレーキの効き。

ディスクブレーキは、パッドの慣らしが終わるまで効きにくいと聞いてはいましたが
オイルやグリスを付着させてしまったんではないかと思えるぐらいの効きの悪さ…。
ローターのフレもほとんどなく、パッドのクリアランスもかなり追い込んだのですが…。

しかし、無駄にストップアンドゴーを繰り返したり
ブレーキを軽くかけつつローギアで引っぱったりと頑張るうちに
10キロ程走ったあたりから徐々に効くようになり
20キロ弱の試走の終わりにはフルブレーキでロックするまでに。

個人的には、すぐにがっつりロックするぐらいの効きでもいいのですが
コントロールのしやすさや、フレームやハブへの負担を考えると
このくらいが適当なのかもしれません。

そして最後は、サイクリングコースでファットバイクを初めて目撃した人達。

とにかく話しかけられます。
同じようにコースを周回していたロード乗りの方達は、クールな反応だったのですが
サイクリング中の小学生には勝負を挑まれ
公園にバラの撮影に来ていたおじいさんには写真を撮られ
ジョギング中の方にはファットバイクについて説明しながらしばらく一緒に走ったり
ウォーキング中のおばちゃんには二度見された後、アラッ!まぁ~とよくわからない
リアクションをされたりと、皆様一様に物珍しげ。

いや、確かに物珍しいモノです…。
長い組み立て作業のうちに、すっかり麻痺していましたが
普通の自転車としては見てもらえない、という事を再確認し
一回目のテストライドは無事終了です。


Test Ride 1


かなり試行錯誤を繰り返しながら、3ヶ月以上かかってしまったビルドですが
やっと試走できる運びに…。

近所の公園の、一周1.8Kmのサイクリングコースを10周ほど走ってみました。

タイヤの空気圧は18psi、ステム70mm、コラムスペーサー20mm。

いよいよ漕ぎ出し、やはり重い…。
しかしスピードに乗ってしまえば、ホイール主導でグングン進む感じ。

フリーで進むと、子供の頃遊んでいたフリクション式の玩具に
三十数年の時を経て、自ら乗り操作しているような不思議な感覚。

そして、Black Floyd Tire
上記の空気圧だと、かなりオーバーステア気味。
というか、ある一定以上深くステアリングを切り込むと
一気にグリップされフロントホイールを持っていかれます。
これが噂のアレかと…。

それならばと、カーブに進入するとき、より車体を傾けることで対処しようとすると
車体がうまく倒れてくれません…。
安定性が高すぎて、車体を左右に振る、所謂ダンシングもできません。
ドロップハンドルで前荷重になっていることも、かなり影響していそうですが…。

段差や路面の凹凸を吸収していることは実感でき
低圧特有の浮遊感もあるのですが、残念ながらこの空気圧で常用は無理と判断。
急遽、帰宅しMaxの30psiまで上げ再出発。

改めて漕ぎ出すと、だいぶ軽くなった印象。
立ち漕ぎでダンシングも普通にできるようになりました。

そしてまず気づいたのは、転がり抵抗の低さ
太いのにというか、太いからというべきか、予想外の軽さ。
転がり抵抗はタイヤが古くなり、トレッドが削られるとより低くなるらしく
これ以上転がり抵抗が減る可能性もあるわけで、街乗りには最適のタイヤかも。

そして、もう一つ予想外だったのがブロックノイズとロードノイズ。
スリックタイプのブラックフロイドですが、トレッドは配置されており
路面によっては、かなり大きく感じる音を立てながら進んでいきます。

エアーボリュームの影響か、タイヤ内で音が増幅され響いてくる感じ。
ためしにタイヤをスラップショットしてみると
ヨレたジャンベのような、ポンッ!というイイ音が鳴ります。

しかし、その大きな音から予想されるような振動はカラダには伝わってきません。
路面の細かなギャップを吸収しているのは、30psiにしても感じる事ができます。
20Km弱の試走でしたが、振動が吸収されるメリットはかなり大きそう。

スピードを上げると、一番問題になってくるのは空気抵抗ですが
距離が延びると、転がり抵抗と筋肉に伝わる振動が一番の問題のような気がします。

ファットバイクは、その走破性にフォーカスされることが多く
実際、スノーバイクとかサンドバイクと呼ばれたりもしています。
しかし、今回の試走で自分の思っていた以上に、ロングライド向きなのではないかと。

当初、ロングライド仕様でこのバイクを組もうと決めたときには
ここまで予想できていたわけではなく、たんにギアードになるからとか
小径車やママチャリでブルベを完走するような、酔狂な趣味として楽しそうだから
といった部分のほうが大きく、まさかホントにここまで距離を踏めそうな感じだとは…。

そして試走はまだまだ続きます…。


Rock The Bells


とりあえずは走行できる状態になったので、いざ出撃!と思った矢先
非常に重要な装備を忘れていることが判明。

ベルです。

滅多に鳴らすことの無い、また無闇に鳴らしてはいけないこの装備ですが
つけずに走れば、完全に整備不良。

目立たないものを、目立たないところにつけるか
目立つものを、目立つところにつけるか…。

潔く後者を選択。




VIVA Universal Sound Bell  ゴング打ち子でコラムに取り付けるタイプ

しかし、このコラムにつけるスペーサーが通常のスペーサーより厚く
色も中途半端なつや消しアルミ…
せめてクロームならこのまま取り付けようという気にもなるのですが…。

仕方がないので




通常の10mmスペーサーにM5のタップを切り




コラムスペーサー仕様の完成。

さて、肝心なのはその音色。
ゴング打ち子で真鍮素材…アタック感の強い、艶とコシのある音を期待しつつ
コラムに装着、ゴングをいっぱいまで引き、スライ・ダンバー気分で打ち下ろすと…

ご先祖様に想いを馳せたくなるような、澄んだありがたい音色が響きわたりました。

コラム直付けに近い形でついているためか、コラムやフレームのパイプ内に反響し
かなりリリースタイムの長い音。

コラムの長さやフレームの素材によって、派手さは無いが素直で鳴りのいい音になったり
中域が強調されたまろやかで優しい深みのある音になったりするかもしれません。


X-Fusion HILO


長かった組み立て作業ですが、そろそろ完成しそうです。

今回、あるテーマに沿って組み上げてきたのですが
それに必須ともいえる要素が、クイックシートピン。

しかし、重量と引き換えにもっと便利なモノがあると知り…。




X-Fusion HILO Ajustable Seat Post

アジャスタブルタイプのシートポストはいくつか出ていますが
パグスレーのポスト径27.2mmに対応しているものとなると限られてきます。

レバー式、シンプルな外観、他に比べると安価、などの理由によりコレに決定。
ワイヤーリモートのキットもついており、手元操作にすることも可能です。

重さ600g弱とのことですが、確かにシートポスト離れしたずっしりとくる重量感…。
アウターとインナーで構成された、サスペンションそのもののような構造。
アウター下端には米式バルブがついており、そこから空気圧の調整もできます。

今まで、数多くの問題に見舞われてきた組み立て作業でしたが
筒状のシートチューブに棒状のシートポストを差し込むだけのこの作業。
サイズの間違えさえなければ、何か問題が発生する要素は見当たりません。

とりあえず先にシートを取り付けて…。




シートは移植したターボサドル。
こちらもペダル同様かなりのユーズド感がありますが、やはり冒険できません…。

さて準備が整ったところで、アウターを一番下まで差し込みます。
トラベル量が100mmあるので、18"のフレームと自分の体形を考えると
このセッティングでちょうどいいトラベル範囲になるはず。

フレームに付属していた、サーリーのクランプでシートが左右に動かなくなるまで
締め付け、作業はものの5分であっけなく完了。

さあレバーを操作して、シートの芯だしを気にすることのない自由な調整を
心置きなく満喫しようとしたその時…。

インナーまで締め付けられているのか、非常に渋い動き。
試しにクランプを緩めると、スムーズに動くように。
しかし今度は、シートが左右に動いてしまいます…。

あれこれ試行錯誤した結果、アウターのポスト径がクランプ位置のところで
若干太くなっていることが判明。
それではと、ロゴが見えるぐらいまでアウターを上げるとサスはスムースな動きに。

しかし、これでは必要以上の最高シート高と、足のつかない最低シート高。
なんとか最初のセッティングでスムースに動かす方法は無いものか…。
思いつくのは、クランプを違うものに替えることぐらいです。

そこで、試しに手持ちのトムソンのクランプを使ってみると…。
推奨トルクで若干引っかかりがあるかな?といった感じ。
少し緩めて、シートがブレないギリギリのトルクでやっと使える動きに。
更に、RESPOのTitan Spray使用でだいぶスムースになり、なんとか一件落着。